エアアジア(Airasia)、東南アジアで主流の格安航空会社です。
日本発着もあり、価格が圧倒的に安い。そんなエアアジア、エアアジアx(Airasia)のキャンセル事情とは?
キャンセルできる時とできない時、キャンセル(返金・払い戻し)方法、エアアジアの「返金されない」問題について書きます。
最近始まったキャンセルオプション「EasyCancel(イージーキャンセル)」についても紹介します。
エアアジア(Airasia)のキャンセル事情
エアアジアは基本的にはキャンセル(返金・払い戻し)可能なプランはありません。
※一定の条件下ではキャンセル可能で返金・払い戻し対応があります。こちらについては後述します。
エアアジアの航空券の種類にはエコノミー・バリューパック・プレミアムフレックス・プレミアムフラットベッドのプランがありますが、どのプランもキャンセルによる返金・払い戻しはありません。
ただし、最近「EasyCancel(イージーキャンセル)」というキャンセル可能のオプションサービスが始まりました。
EasyCancel イージーキャンセルとは

EasyCancel(イージーキャンセル)とは、
というもので、キャンセル理由は問われずに簡単にキャンセルできるものとなってます。
返金対象には、基本料金からオプション料金、税金など全ての金額が含まれてます。
ただし、EasyCancel(イージーキャンセル)のオプション代金(サービス料)だけは返金されません。
- 基本料金10000円
- 座席や荷物のオプション料金3000円
- 税金2000円
- EasyCancel オプション料金500円
の場合、返金はEasyCancelオプション料金を除く15000円が対象になります。
エアアジアの基本のプラン追加料金を払うことでEasyCancel(イージーキャンセル)オプションを追加でき、キャンセル可能な航空券になります。
全てのプランに追加可能でほとんどの路線で利用できますが、一部の便のみ利用対象外となってます。
また、EasyCancelはHopper, Inc.およびその関連会社(以下「HTS」)が担っているサービスになります。
後半に書いてますが、エアアジアには「返金対応」に悪評があります。
しかし、このEasyCancelはHTSが担っていることから、その悪評問題とは切り離して考えることができるものとなってます。
EasyCancel(イージーキャンセル)オプションの料金と種類
EasyCancelには2種類のキャンセル・返金プランがあります。
- 全額100%返金
- 一部80%返金
全額か一部の返金か選べます。
それぞれ、オプションとしての料金は異なります。
料金は航空券代金や追加したサービスにより異なるようで、公式的には発表されてません。
ここでは、3つのパターンにおけるEasyCancel(イージーキャンセル)の料金を書いておきます。(下記と同じ条件でもタイミングによっては変動する可能性もあるかもしれないので参考程度です。)
クアラルンプール発 シンガポール着 片道航空券 の場合
合計金額:2944円
- 全額返金:709円
(キャンセル時の返金額2944円) - 一部返金:319円
(キャンセル時の返金額2355円)
クアラルンプール発 シンガポール着 片道航空券
+荷物追加オプション(3157円)
合計金額:6101円
- 全額返金:1454円
(キャンセル時の返金額6101円) - 一部返金:674円
(キャンセル時の返金額4880円)
日本発 タイ着 往復航空券 の場合
合計金額:57435円
- 全額返金:12500円
(キャンセル時の返金額57435円) - 一部返金:7000円
(キャンセル時の返金額45948円)
上記3つでは、全額返金は合計金額の20~25%程度がEasyCancelのサービス料となってます。
EasyCancel(イージーキャンセル)オプションの追加方法
EasyCancel(イージーキャンセル)オプションの追加方法は、予約時に追加可能です。
写真付きの解説は別記事に書きます。
注意点として、
となってます。
EasyCancel(イージーキャンセル)オプションによるキャンセルと返金
こちらも別途記事にする予定です。
上記以外で、エアアジアのキャンセル(返金)できる場合(EasyCancelを除く)
エアアジアは基本的にはキャンセル不可、EasyCancel(イージーキャンセル)オプションの追加でキャンセル(返金・払い戻し)可能と書きましたが、一部例外としてEasyCancelなしでキャンセル(返金・払い戻し)できる場合があります。
これは、エアアジアだけでなく全ての航空会社に共通してますが例外的な場合のみ返金・払い戻しがされます。
エアアジアのキャンセル(返金)できる場合はこちらです。
フライトの欠航時のキャンセル
任意のキャンセルではなく、エアアジア側によるフライト欠航に伴ったキャンセルの場合は、返金・払い戻しが可能となります。
フライトの遅延時のキャンセル
フライトが3時間以上遅延した場合は、キャンセル可能となります。
二重払いの時のキャンセル
同じ予約に対し二重の支払いとなった場合、同じフライトに対し複数の予約がある場合、キャンセル可能となります。
キャンセル時には下記の書類または情報が必要です。
病気や怪我の時のキャンセル
入院を伴う病気や移動が困難となる怪我の場合は、キャンセル可能となります。
キャンセル時には下記の書類が必要です。
近親者の死亡時のキャンセル
近親者の死亡時の場合は、キャンセル可能となります。
近親者とは2親等までにあたります。
- 配偶者
- 子供
- 親
- 兄弟姉妹
- 祖父母
キャンセル時には、下記の書類が必要です。
どんな予約でも一部の返金なら可能(EasyCancelを除く)
エアアジアは基本的にはキャンセル不可、EasyCancel(イージーキャンセル)オプションの追加でキャンセル(返金・払い戻し)可能と書きましたが、どんな予約に対しても空港税など一部の料金は返金・払い戻し可能です。
これは、エアアジアだけでなく全ての航空会社に共通してますが、キャンセル理由がいかなる場合だとしても一部だけは返金されるのです。
ただし、
となってます。
乗り損ねたまたは例外的な理由(フライト欠航や病気等の理由)はないけれど、予定が変更となり搭乗しなかった等あれば、空港税などの一部だけでも返金・払い戻しリクエストをしてみても良いかもしれません。
エアアジアの返金方法(EasyCancelを除く)
エアアジアの返金・払い戻しリクエストの方法は、AIチャットからになります。
エアアジアのAIチャットは、以前は「AVA」でしたが2023年から「AskBo」になってます。
Boとのチャットで返金のリクエストが可能です。
詳細は公式サイトに書かれている内容を引用します。下記の内容が書かれているリンク先はこちらです。
払い戻しリクエストは、「Bo チャット」アイコンまたは、当カスタマーサポートページの右下にあるチャットマークより始めてください。
旅行代理店でフライト予約を行った場合は、それぞれの旅行代理店にご連絡ください。
払い戻しを希望される旅行代理店の方は、以下の手順に沿って Boチャットにて払い戻し請求を行うことができます (医療ケースによる払い戻しを除く)。払い戻し請求の確認には旅行代理店 ID が必要となりますので、お手元にご用意ください。
返金を申請するには、まず AskBo とチャットを開始してください。 よりスムーズにご利用いただくために、アカウントにログインしていることをおすすめします。
エアアジア公式サイト
- AirAsia MOVEのウェブサイトまたはアプリで Bo とチャットしてください。
- チャットウィンドウが開いたら、「返金を申請したい」や「空港税の返金」など、ご希望の内容を入力してください。AskBoが手続きの案内をいたします。
Boとのチャットは下記から可能です。
- PCの場合はエアアジアの公式ページの右下
- スマホ(アプリ)の場合はホーム画面中央下のメッセージをクリック後の上部にある「AskBo」



返金リクエストはAskBoに「返金を申請したい」と送ります。
払い戻しの理由・内容の選択肢が出てくるため適宜選択すれば手続きが始まります。ここでは。「病気」と「空港税」を選択した場合の画面だけ載せておきます。




エアアジアの「返金されない」問題
エアアジアには「返金されない」というクレームも多数挙がっているようです。
「返金されない」にも様々です。
- エアアジアの航空券のプランは基本的に「返金されない」
- 返金リクエストは済ませたが手続きがが「保留中」のまま「返金されない」
- 返金リクセストをしたがAIとメールの間でたらい回しにされ返金をうまく躱され「返金されない」
二つ目に関しては、時間はかかったが最終的人は「返金された」という方もいます。逆に、「返金されないまま諦めた」という意見も見たことがあります。
エアアジアの「返金対応」は「返金されない」以外にも
というクレームも多数あります。
エアアジアの「返金対応」は総じて評判が悪いです。
以前から、評判が悪いですが2025年の今もまだそういった口コミを見かけます。
返金される条件を満たした上で「返金されない」場合の対応を書いておきます。(下記の対応でうまくいく保証はありません。)
- エアアジアクレジットアカウントでの返金
- AIチャット上で対人チャットに繋がらないか試してみる
- クレジットカードのチャージバッグを行う
エアアジアクレジットアカウントでの返金
あまりおすすめではありませんが、エアアジアのクレジットアカウントで返金をリクエストすれば、対応が比較的早いようです。
エアアジアのクレジットアカウントとは、エアアジアのフライトサービス内(航空券や機内食等)で利用できるお金になります。
現金化はできません。
AIチャット上で対人チャットに繋がらないか試してみる
返金対応の問題として、チャットAIの「Bo」の対応が悪いというのがあるのですが、対人チャットの存在もあるようです。(真意は不明です。)
対人のチャットにさえ繋がれば、話も通じて対応が早くなるかもしれません。
対人チャットは、AIのAskBoを上手く誘導して対人に繋げてもらうしかありません。
クレジットカードのチャージバッグを行う
クレジットカードのチャージバックという方法もあるようです。これは、前提としてクレジットカードで決済した場合に限ります。
「チャージバック」とは不正使用などの理由により代金の支払いに同意しない場合にクレジットカード会社がその売上を取り消すことです。
この方法で取り戻している方は多くいます。海外の方の書き込みでは多数この方法を利用している方を見かけました。
以上が、「返金されない」場合の対応です。
他にも方法はあるかもしれませんが、返金されなくて悩んでいる方で、まだ上記を試していない方はぜひ試してみてください。
また、冒頭にも書いた通り、エアアジアは最近「EasyCancel(イージーキャンセル)」を導入してます。
今後、エアアジアで航空券を購入する際は、「返金対応」のリスクを考えると、このエアアジアとは別のETSが担っている本オプションを利用するのがベストかもしれません。
まとめ
以上が、エアアジア、エアアジアx(Airasia)のキャンセル事情でした。
格安航空ということもあり、キャンセル(返金・払い戻し)はあまり期待できないものとなってますが、最近始まった「EasyCancel」にはやや期待ができるのではないでしょうか。
エアアジアのキャンセルについては、事前に把握しリスクを考えた上で利用する方が良いです。
また、現時点で「返金されない」問題に直面している方は、ぜひ、上で書いた対応を実施してみてください。
保証はできませんが、何か解決するかもしれません。
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