隣接しているシンガポールとマレーシア
日本から7時間もかけて旅行に行くのならば、2カ国とも観光してみたいですよね。
よくあるプランは「シンガポールをベースにマレーシアのジョホールバルに日帰りで行くプラン」
インターネット上の記事にたくさん書かれてます。
ですが、その日帰りプランは損してます!
時間もお金も損してます!
本記事ではどうして日帰りプランが損しているか、損しないためにはどうすれば良いかを解説していきます。
この記事をおすすめしたい方
- シンガポールとマレーシアの2カ国を旅行したい方
- 時間的にも金銭的にも損せずに効率よく旅行したい方
記事の内容
- どうしてシンガポールからマレーシアへの日帰りプランが損しているか
- もっと効率よく周れるシンガポールとマレーシアの旅行プラン
- おまけ:シンガポールとマレーシアの旅行でおすすめのホテル
前提:シンガポールとマレーシアの位置関係と移動方法

前提として、シンガポールとマレーシアの位置関係と移動方法を簡単に書きます。
「ざっくり」の説明であるため、詳細は他の記事をご参照ください。
シンガポールとマレーシアの位置関係と2つの橋
上記の地図の
という位置関係になります。
シンガポールとマレーシアを分ける海峡には2つの橋がかかってます。
北に、「ジョホール・シンガポール・コーズウェイ(Johor-Singapore Causeway)」
西に、「マレーシア・シンガポール・セカンドリンク(Malaysia-Singapore Second Link)」
北にあるコーズウェイが最初に作られ、その後、交通渋滞緩和を目的として西にあるセカンドリンクが作られました。
シンガポールからのマレーシア観光視点で言えば、
アジアで唯一マレーシアにあるレゴランドは、ジョホールバルの西に位置します。
そのためセカンドリンクからのアクセスでも大差ありません。
むしろセカンドリンクの方が空いていることが多くおすすめです。
レゴランドマレーシアの入場チケットは「KLOOK」(東南アジア必須のチケットサイト)でお得に購入できます。
シンガポールとマレーシアの移動
上記が各検問所と各移動手段における乗車位置になります。
参考程度にマレーシアにあるレゴランドも記しています。
バスやタクシーの乗車位置については、上記以外でも複数ありますので参考程度に見てください。
シンガポールとマレーシアの移動方法と時間と料金(コーズウェイ)

北にある橋のコーズウェイを利用した場合の各移動手段と時間および料金がこちらです。
※下記は一例であり、時間も渋滞次第で大きく変動します。それぞれ出発地点が異なるため移動時間は大きく異なってます。
手段 | 所要時間 | 料金 |
---|---|---|
エクスプレスバス (シンガポール 市内発) | 1時間30分〜2時間 (市内からの移動時間 +イミグレ +バス乗車時間) | 約3.5S$ (約367円) |
タクシー (シンガポール 市内発) | 1時間程度 (市内からの移動時間 +イミグレ +タクシー乗車時間) | 約50S$ (約5250円) |
バス (シンガポール 国境付近発) | 30分程度 (イミグレ +バス乗車時間) | 3S$ (約315円) |
シャトル電車 (シンガポール 国境付近発) | 20分程度 (イミグレ +シャトル電車乗車時間) | 5S$ (約525円) |
バス
- 人数が少ない場合におすすめ
- とにかく安い!
- 出発地点は複数あるためプランに沿って調整可能
- 通勤時間は混雑(バスに乗る行列あり)や渋滞あり
- トラブル※も多いため要注意
タクシー
- 人数が多い場合におすすめ
- バスよりは早い
- タクシーに乗りながらイミグレーションを通過できる(バスの場合は一度降りる必要がある)
- 通勤時間は渋滞あり
- 国際タクシーに乗る必要あり(国際タクシー乗り場に行くかか国際タクシーを手配するか)
電車
- 安くて早い(ただし、通勤時間帯のイミグレーション混雑度は不明)
- 運行間隔が30分〜3時間(通勤時間帯のみ30分間隔)であり日中の電車の本数が少ない
- 電車用のチェックポイントWoodlands Train Checkpoint(ウッドランズトレインチェックポイント)まで行くのが大変(バスやタクシーの利用が必須)
※トラブルに関しては、「バス停を見つけるのが大変だった」「イミグレの手続き中に乗っていたバスが発車してしまった」等を聞いたことがあります。
上記の移動手段を利用して、シンガポールとマレーシアの間を移動することができます。
それぞれの旅行プランに合わせて移動手段を選択することがベストです。
シンガポールとマレーシアの移動方法と時間と料金(セカンドリンク)

続いてセカンドリンクを利用した場合の各移動手段と時間および料金がこちらです。
※下記は一例であり、時間も渋滞次第で大きく変動します。
手段 | 所要時間 | 料金 |
---|---|---|
タクシー (シンガポール 市内発) | 1時間程度 (市内からの移動時間 +イミグレ) | 不明 |
バス (シンガポール (ジュロンイースト)発) | 1時間程度 (市内からの移動時間 +イミグレ) | 約4S$ (約420円) |
上記の移動手段を利用して、シンガポールとマレーシアの間を移動することができます。
ポイントについては先述したコーズウェイと同様です。
セカンドリンクを検討される方はレゴランドを目的としている方も多いと思います。
レゴランド行きについては、「KLOOK」の送迎を利用することも一つの方法です。
こちらは往復送迎になり「日帰り」となりますが安心して移動できる方法になります。

シンガポールとマレーシアの移動まとめ

シンガポールとマレーシアを繋ぐ橋は二つあります。
コーズウェイはバス・タクシー・電車の移動手段があり、セカンドリンクはバス・タクシーでの移動手段があります。
それぞれの移動手段にメリットデメリットがあるため、旅行プランに合わせて選択するのがベストです。
個人的なおすすめは、どちらの橋もバスかタクシーでの移動ですが問題は混雑や渋滞です。
特に、バスに関しては、バスに乗るための行列ができているため、時間帯によってはすぐに乗れないこともあります。
どうしてシンガポールからマレーシアへの日帰りプランが損しているか

ここから本題に入ります。
「どうしてシンガポールからマレーシアへの日帰りプランが損しているか」
理由は2つです。
- 金銭的理由:
日帰りの場合、物価の高いシンガポール宿泊となり旅行費用が高くつく。
- 時間的理由:
日帰りの場合、2カ国間を渋滞する時間に移動することとなり移動時間のロスとなる。
順に説明します。
金銭的理由

シンガポールから日帰りでマレーシアへショートトリップに行くというのは、シンガポールに宿泊しながらも1日をマレーシアでの観光に使うということです。
「シンガポールで宿泊しつつもマレーシア観光する」
このシンガポールでの宿泊費がもったいないと感じます。
シンガポールの宿泊費はマレーシアでの宿泊費より高いです。
実際にシンガポールの宿泊費とマレーシアでの宿泊費を比べてみます。
こちらは、マリオットの高級ホテル(ウェスティン)でマレーシアとシンガポールの宿泊料金です。
※マレーシア側は首都のクアラルンプールで見てます。
日付は本記事を書いている1ヶ月後の日程です。


画像出典:マリオットボンヴォイ公式サイト
実際に3倍ほど違います。同じランクのホテルでも料金がこれほどまでに変わってきます。
これがシンガポールからマレーシアへの日帰りプランが損している理由の一つです。
日帰りではなく、マレーシアでの1泊を挟むことで金銭的負担を抑えることが可能になります。
時間的理由

シンガポールから日帰りでマレーシアへショートトリップに行くというのは、
- 早朝にシンガポールを出発し、朝の時間帯に橋を渡り
- 夕方(夜)にマレーシアを出発し、夕方(夜)に橋を渡る
ということです。
この朝晩の時間は通勤時間にかぶる可能性が高く、混雑や渋滞が発生しやすい時間帯になります。
特にバスでは、
の3つの混雑が考えられます。
通勤時間帯を外した朝晩では問題ないかもしれませんが、朝の相当早い時間帯や夜中でない限り、少しは渋滞に巻き込まれる可能性があるでしょう。
日帰りでマレーシアに行くということは混雑時間帯に移動するということです。
これがシンガポールからマレーシアへの日帰りプランが損している理由の一つです。
日帰りではなくマレーシアでの1泊を挟むことで、朝晩に移動する必要がなくなり混雑や渋滞を避けて移動することが可能になります。
もっと効率よく周れるシンガポールとマレーシアの旅行プラン

では、どうすれば良いのか。
もっと効率よく周れるシンガポールとマレーシアの旅行プランについて考えます。
その答えは先述した通り、マレーシアに1泊するプランになります。
では、実際にどれくらい効率的に周れるか。
仮にシンガポール観光を中心にシンガポール発着の4日間のプランを考えてみます。
日帰りでマレーシア観光をするならば下記の案1となります。
1泊をマレーシアでするのであれば、下記の案2〜4となります。
※案4については帰国のフライトまでの時間に余裕があることが前提です。
案1 (日帰り) | 案2 (1泊) | 案3 (1泊) | 案4※ (1泊) | |
---|---|---|---|---|
1日目 | 午前中に入国 シンガポール観光(6H) シンガポール宿泊 | 午前中に入国 シンガポール観光(6H) シンガポール宿泊 | 午前中に入国 シンガポール観光(4H) 昼移動(2H) マレーシア宿泊 | 午前中に入国 シンガポール観光(6H) シンガポール宿泊 |
2日目 | シンガポール観光(8H) シンガポール宿泊 | シンガポール観光(5H) 昼移動(1H) マレーシア観光(2H) マレーシア宿泊 | マレーシア観光(4H) 昼移動(1H) シンガポール観光(3H) シンガポール宿泊 | シンガポール観光(8H) シンガポール宿泊 |
3日目 | 朝移動(2H) マレーシア観光(4H) 夜移動(2H) シンガポール宿泊 | マレーシア観光(2H) 昼移動(1H) シンガポール観光(5H) シンガポール宿泊 | シンガポール観光(8H) シンガポール宿泊 | シンガポール観光(3H) 昼移動(1H) マレーシア観光(4H) マレーシア宿泊 |
4日目 | 帰国 | 帰国 | 帰国 | 朝移動(2H) 午後に帰国 |
朝晩の移動では混雑が予想されるので移動に2時間、昼の移動は1時間を設定してます。
こちらで宿泊費と移動時間(観光時間)を比較します。
前提はこちらです。
- 1泊3万円のシンガポールホテル
1泊1.5万円のマレーシアホテル - 朝晩の移動時間は2時間
昼の移動時間は1時間
比較内容 | 案1 | 案2 | 案3 | 案4 |
---|---|---|---|---|
宿泊費 | 90000円 ▲ | 70000円 ● | 70000円 ● | 70000円 ● |
移動時間 | 4時間 ▲ | 2時間 ● | 3時間 ▲+ | 3時間 ▲+ |
シンガポール観光時間 | 14時間 ▲ | 16時間 ● | 15時間 ▲+ | 17時間 ●+ |
マレーシア観光時間 | 4時間 ● | 4時間 ● | 4時間 ● | 4時間 ● |
上記の比較視点では、案1の日帰りプランより案2~4の1泊プランの方が良いという結果になります。
※ここでは朝晩の移動時間と昼間の移動時間で片道1時間の差をつけてますが、実際にどれだけ変化してくるかはその時の状況によるため、参考程度にしてください。
それ以外の観点も含め各案のメリットとデメリットを書きます。
- 荷物をホテルにキープできる
- 宿泊費が高い
- 移動時間が長くなるリスクが大
- 宿泊費が安い
- 移動時間が長くなるリスクが小
- (案2)連泊でなくホテル移動が大変
- 荷物を持ち運ぶ必要がある
1泊プランのデメリットとして荷物を常に持ち運ばなれければならない点はありますが、シンガポールとマレーシアの移動の際にタクシーを利用すれば問題は解決します。
タクシーを利用してもなお、マレーシア1泊プランの方が安く済む可能性が高いです。
また、タクシーの利用はより早く移動するための手段にもなります。
そのため、時間的効率性がよりアップします。
私の個人的なおすすめは案3です。
シンガポールとマレーシアを観光する際のより効率的なプランこちら
シンガポールとマレーシアの2カ国周遊するならば・・・

最後に、シンガポールとマレーシアの2カ国を周遊するならば・・・
周遊用の通信手段を事前に準備しておくと良いです。
現地では周遊版はなかなか手に入りにくかったり高くついたりします。
通信手段をまだ考えていない方は「JAPAN&GLOBAL eSIM」がおすすめです。
eSIM15社200プラン以上を確認した上での結果です。
※3日間プランの場合の例
1月1日10:00〜1月4日09:59までの利用が可能
※1:1日500MBまで
※2:1日1GBまで
\ 周遊プラン200円〜/
その他、3つ記事を紹介しておきます。
- 宿泊記事「ルネッサンスホテル」
ジョホールバルのマリオット系列ホテル「ルネッサンス」に宿泊し記事を書いてます。
ジョホールバルのホテルを検討中の方は参考にしてみてください。
- 交通手段「Grab」
東南アジアの交通手段として配車タクシーの「Grab」がよく利用されます。
Grabの使い方から、Grabをお得に利用できる方法(プロモコード等)の情報も書いているので参考にしてください。
- リュックと荷物
シンガポールとマレーシアの2カ国を周遊する際にタクシー以外の手段を利用するならば、リュックでの旅行もおすすめです。
私も基本的にはリュック1つで旅行しています。
おすすめのリュック含めリュックの選び方を記事にしているので参考にしてみてください。
また、東南アジア旅行で必要な持ち物についても記事にしています。
まとめ
隣接しているシンガポールとマレーシア、この2カ国を同時に観光するプランがとても人気です。
よくあるプランはシンガポールをベースにマレーシアのジョホールバルに日帰りで行くプランです。
一方で私がおすすめするプランは、シンガポールをベースにマレーシアのジョホールバルに1泊で行くプランです。
理由は
からです。
皆さんもこちらを参考にしつつもご自身の目的に沿って良いプランニングをしてみてください。
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